趣味の文房具箱

メニュー メニュー閉じる

筆記具

カヴェコ×Orii×趣味の文具箱のトリプルコラボ|「スペシャル ペンシル ブラス 斑紋緑翠色」の魅力

2026.10.15

「趣味の文具祭」で先行販売され、200本がわずか1日で完売した、カヴェコ×モメンタムファクトリー・Orii×趣味の文具箱のトリプルコラボモデル「スペシャル ペンシル ブラス 斑紋緑翠色」。ドイツの筆記具ブランド・カヴェコの人気シャープペンシルに、富山・高岡の伝統工芸を受け継ぐOriiの着色技術を施した特別な1本だ。再販を予定している同モデルの特徴と、独自の色彩を生み出す製造工程を紹介しよう。

ドイツブランドを交えたトリプルコラボモデルが再販予定

Kaweco×momentum factory Orii×趣味の文具箱「スペシャル ペンシル ブラス 斑紋緑翠色」
シャープペンシル:全長約141mm・胴軸径約10.5mm・重量約28g・ノック式・芯径0.5mm・税込26,400円

シャープペンシルの中でもとりわけ人気を集める、カヴェコの「スペシャル ペンシル ブラス」に、モメンタムファクトリー・Oriiの筆記具としては初めて「斑紋緑翠色」を纏ったモデルが登場した。

「斑紋緑翠色」は濃淡の豊かな緑が繁茂する、美しいマーブル模様が特徴的で、一点一点異なるのが魅力のひとつ。そして「スペシャル ペンシル」は、1930年代に事務用ペンシルをイメージして復刻されたモデル。アルミ素材のモデルもあるが、真鍮モデルは約11g重い約28g。より安定感を感じやすく、筆圧が弱くても書きやすいという利点を持っている。クラシックな佇まいの八角形軸は角の傾斜が緩やかなので握り心地が良く、机上での転がり防止にも役立つ。

さらに着色を施した表面はさらりとした触感で、金属軸でありながら、新鮮な握り心地を実現させた。そしてカヴェコとしては、「スペシャル ペンシル ブラス」で他社とコラボレーションするのは世界初の試み。趣味の文具箱と合わせたトリプルコラボもカヴェコ史上初となっている。

特別仕様のディテールに注目

真鍮のゴールドに輝くノック部分

通常の「スペシャル ペンシル ブラス」のノック部は、ゴールドとシルバーのバイカラー仕立て。しかし今作は特別にゴールド一色にすることで、グリーンとの相性を深めた。浮彫りのロゴとともに、真鍮無垢の部分は経年で渋さを増していく。

胴軸に輝く、真鍮色の彫刻

今作の製作にあたって、最も困難だったのが胴軸の「Kaweco Special 0.5 Germany」の彫刻。きれいな真鍮色を出すために試行錯誤を重ねて生み出した。着色した表面にはクリア塗装を施していて、下地になっている真鍮色がより映える、美しい刻印を実現させた。

特製パッケージに封入

カヴェコ製品の魅力はペンだけでなく、コレクション欲を高めるパッケージにもある。今回は紙スリーブに「斑紋緑翠色」をプリント。カヴェコのロゴに加え、趣味の文具箱とOriiのロゴも印刷した。そしてアルミ製の缶ケースはブラック仕様で、こちらも3社のロゴをあしらった。

「斑紋緑翠色」を生み出す、特別モデルの製造工程

着色は、伝統色「糠焼青銅色」を独自にアレンジした、世界でも唯一の技術で行われている。また、これまでOriiで筆記具の着色をする際はすべて円柱形のモデルが中心だった。今回は初めて8面体という多角形の軸を着色するため、面によって違和感が無いよう、細心の注意を払っての着色が行われている。

「斑紋緑翠色」は、銅の腐食性を利用し、酸性の薬品を表面に塗り、炙ることで発色させる。銅は火を当てると緑色の炎を発するのも特徴的だ。

軸表面にウレタン加工を施している姿。炙る工程で発色した色のさらなる酸化を防ぎ、汗による変色や摩耗を防ぐ、耐久性向上のために行う。

ウレタン加工を施した表面には、やすりで磨きをかける。合間にレーザー彫刻の過程を挟みながら、なめらかになるまでコーティングと研磨を繰り返し、軸は完成する。


PHOTO/鬼澤礼門/北郷 仁/荒木優一郎
問い合わせ:https://club-shumibun.com

記事を書いた人

趣味の文具箱 副編集長

小泉翔一

1994年千葉県生まれ。2022年に編集部に加入、2024年から現職。10代の頃に母から最初の万年筆を贈られて以来、万年筆を愛用してきた。ラテンアメリカ文学に関心があり、南米諸国への滞在経験も。文具を使い、書くことの喜びや大切さを伝えるのが目標。