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2020.09.11

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趣味の文具箱2020年10月号 vol.55の特集は「万年筆インクLOVE」

趣味の文具箱2020年10月号 vol.55の特集は「万年筆インクLOVE」

インクLOVEな俺たち、私たち

愛って何だろか。
本当に地球を救ってくれるのか。

「あい」を広辞苑で調べると、藍、哀、埃、などに続いて8番めにやっと愛が出てきた。そこには「(1)人間や生物への思いやり (2)男女間の、相手を慕う情 (3)かわいがること (4)このむこと、めでること (5)愛敬 (6)おしむこと (7)愛欲、愛着…」などと書いてある。

9月7日(月)発売の「趣味の文具箱」10月号は、万年筆インク特集。表紙のタイトルは「万年筆インク LOVE」。万年筆インクは万年筆に従う補充品(リフィル)という限定された場所からどんどん広がって、もはやひとつの趣味として確立した。この号の特集に登場するインクアーティストが使う道具は、ガラスペンや筆、漂白剤(詳しくは特集を見てください)などで、万年筆は使っていない。このアーティストは紙面にインクが広がっていく様子を眺めている時、「生きててよかった」と実感するそうだ。万年筆インクは、愛=LOVEなのだ。

万年筆インクのLOVEは、辞書の意味では(4)このむこと、めでること、あたりだろうか。インクは形がない液体で、生き物でもないので、(1)人間や生物への思いやり、ではないし、(2)男女間の、相手を慕う情、でもない。しかし、インクの色は文字に込めた思いを後押ししてくれる。思いやりや慕う情をしっかり伝えるために選んだインク色は、相手が目にした時に筆致や濃淡と相まって紙の上で偶然と必然の化学変化を起こす。最近のインクボトルの形はとても凝っていて、ボトルを手にのせ、なでていると、かわいい~という情もあふれてきたりするので、(3)かわいがること、のLOVEも万年筆インクにはある(10月号の巻頭「ホシノカツラの文具LIFE」では、星野さんのインクLOVEが炸裂している。この1ページはほんとに凄い。額に入れて飾りたいくらいの完成度)。

広辞苑の意味で気になるのが、(7)愛欲、愛着、だ。愛を表現する言葉に愛を使っていいのか。広辞苑、負けてんじゃないの、と思ったが、これは仏教用語のひとつで「強い欲望。迷いの根源として否定的にみられる」とある。仏教の世界のLOVEはなんだか沼っぽい。インク沼にずぶずぶはまっていく。迷いながら、時には「この色は自分の好みじゃないかも」なんて否定しながら、結局買ってしまう。そして買っても買っても、また新しい色が欲しくなる。ああ、誰か止めて私のインク欲。つまり、インクLOVEは愛欲、でもある。というわけで、広辞苑が語る愛のほぼすべてを包み込む特集「万年筆インク LOVE」をお楽しみに。皆さんの無用なストレスが吹っ飛ぶ内容に仕上がっているはず。

 

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10月号綴じ込み付録「万年筆インクカタログ」は965色掲載予定

「インクがなければ、万年筆もボールペンもただの棒」
このコメントは、国内筆記具メーカーの万年筆やボールペンなどの複数のインク開発者から何度も耳にした言葉だ。新しい筆記具の開発は、書くために最良の性能を持ったインクを作ることから始まる。インクが完成したら、その性能を最も引き出すペン先やペン芯、ペン軸の開発を進めていく。そしてインクの開発には、私たちの想像を超える長い時間と莫大なコストがかかっている。インクを「リフィル(refill)」と表現することがある。確かにインクは「詰め替え品、補充品」であることに違いはないのだけれど、インクを開発している人たちは、筆記具の根幹を作っている自負を持って、日夜新しいインクの開発を進めている。

「万年筆インク」は、メーカーも色数も、そして物語も躍増し、万年筆の世界を取り囲み、そして万年筆の世界を飛び越えて、21世紀型の新しい趣味として確立した。色が増え、ラメ入りも増え、そして色が遊ぶ(変化する)フラッシュなんていうジャンルも登場。万年筆を使わないインクの楽しみ方も一気に広がっている。9月7日(月)発売の10月号の特集では今の「万年筆インク」の快楽に迫る。巻頭には恒例の「万年筆インクカタログ」を掲載。新しいインクを加え、インクの情報を刷新したら、掲載インク数は965色になった。お楽しみに。

 
この記事は2020年8月21日、28日に配信した「【趣味の文具箱】Mail Magazine」の内容を、一部転載・変更して構成しています。各種情報は変更している場合があります。
 
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清水 茂樹(しみず しげき)

清水 茂樹(しみず しげき)

1965年、福島県会津若松市生まれ。2004年より文具情報誌「趣味の文具箱」編集長。「ステーショナリーマガジン」「ノート&ダイアリースタイルブック」も手掛ける。ソリッドな黒軸、ネイビーブルー色のインク、風合いが育つ革、手のひらサイズが大好き。

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