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2020.05.08

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5月8日「INK 万年筆インクを楽しむ本」発売!

5月8日「INK 万年筆インクを楽しむ本」発売!

「趣味の文具箱」の「インク本」が遂に登場

万年筆が実用品として世に普及し始めたのは19世紀の後半。毛細管現象を応用してインクを緻密に送り出すペン芯をウォーターマンが発明したのが1883年だった。以来137年の間に万年筆は進化し続けてきた。この進化は21世紀になっても続いている。

万年筆はインクがなければただの棒。ある万年筆メーカーの技術者はこう言っていた。「われわれは、まず筆記特性に優れたインクを徹底的に研究して開発します。そして完成したインクの性能を最大限に引き出す万年筆の設計に取りかかるのです」。このメーカーでは、万年筆の開発はインクが先、なのだ。万年筆とインクのメーカーは同じにすべきという“万年筆インク純血主義”の理由もここにある。

2004年に「趣味の文具箱」を創刊した時、万年筆メーカーが作っているインクをすべて集めて一覧できるページを作った。「みんな使っているのは黒や青インクだけなんだから、こんなページ作って意味あんの?」なんて意見も企画会議では出ていた記憶がある。

印刷が作る雑誌の色は目の錯覚を利用している。元になっているのは4つの色で、この4つの色の粒々の大きさと重なり具合を調整しながら、文字や写真の色と形を再現している。インクの色をまず紙に書き出し、それを写真撮影して、印刷用にデジタルデータ化し、見やすくレイアウトして、色校正して印刷して製本して……が、誌面作りの主な流れ。この工程のすべてに細心の注意をしながら、インク色をできるだけ誌面で忠実に再現する努力を編集スタッフと印刷所が一体となって行う。銀のラメ入りとか、時には純金の粉末で作ったなんていう凄いインクも誕生してくる時代。印刷の元となる4つの色は(簡単に言うと)青、赤、黄、黒なので、金、銀の再現は絶対に到達できない領域なのだが、それでもなんとかばんばって誌面作りをする(読者の皆さんには、よくわかってもらえていると思う)。

創刊号で掲載したインク色は、約230色だった。16年後の51号では付録カタログと本誌の新色を合わせると2000色を超えた。この色数の豊富さこそ、万年筆の21世紀における進化の象徴といえるだろう。

ここからは宣伝。

5月8日に「趣味の文具箱」別冊として「INK 万年筆インクを楽しむ本」が発売となった。最新のインクカタログを掲載するほか、インクの楽しみと万年筆の快楽に向けて、突っ込んだ内容となる。インクは万年筆にとって命。すべての万年筆ユーザーにとって、楽しく、かつ大切な情報の集大成となる。2020年の春、趣味の文具箱編集部は、世界中のボトルインクにとり囲まれている。

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全国の文具店が発売しているショップオリジナルインクは全60店・800色を収録。すべて実際のインクで書いた色見本で一覧できる。

 

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巻頭の綴じ込み付録は、「趣味の文具箱」のインク特集で恒例の「万年筆インクの色分布」。今回はスペースを拡大して見やすくリニューアルした。

 

 

この記事は2020年04月17日に配信した「【趣味の文具箱】Mail Magazine」の内容を、一部転載・変更して構成しています。各種情報は変更している場合があります。
 
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清水 茂樹(しみず しげき)

清水 茂樹(しみず しげき)

1965年、福島県会津若松市生まれ。2004年より文具情報誌「趣味の文具箱」編集長。「ステーショナリーマガジン」「ノート&ダイアリースタイルブック」も手掛ける。ソリッドな黒軸、ネイビーブルー色のインク、風合いが育つ革、手のひらサイズが大好き。

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