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2017.08.15

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小日向日記│どう並べる? システム手帳の記述ページ

小日向日記│どう並べる? システム手帳の記述ページ

最近システム手帳はどうですか?

…なんていう挨拶を、システム手帳好きはするものです。まるで「元気してる?」とでも言うように。むしろ当人が元気かどうかの挨拶よりも、そちらのほうだけ尋ねたり。だってシステム手帳が「元気」なら、それは使い手が元気だということなのですから。

最近の小日向のシステム手帳は上の写真の通り、元気です。

左ページは梱包や製品についていたテープやシール類を貼っており、右ページは調べもののメモを記述しています。貼りものにはリサイクルペーパーのリフィルを使い、何度も読み返すことになりそうなメモには厚手のリフィルを選びます。

左のページはもう少し貼っていっぱいになったら、今度は新たに貼るリフィルを右ページとの間に加えるでしょうし、右ページの調べものメモは別の関連した記述が増えてきたら、綴じる場所を移すことになるかも知れません。

そのようにして「どんな内容や紙質でも、順番を随時変えつつひとまとめにできる」のが、持ち運びしやすいサイズであることもあいまったシステム手帳の良いところです。

時系列を崩す勇気

一方で、用紙が綴じられページが固定されたノートは「はじめから順に書いていけば、必ず時系列に記録されて離ればなれにならない」という利点があります。これは、時間の流れを辿る必要のある作業記録などに有益です。

◆時系列の並びを重視するのか?
◆内容の並びや並び替えできることを重視するのか?

──前者であれば綴じノートを使うのが確実ですし、後者であればシステム手帳やルーズリーフのようなリーフ型のバインダーを使うのが効果的です。

…という二択のすえ、よしシステム手帳に書くぞ! となって記述・構築していく時に、なかなか時系列から逃れられない場面が多いのではないでしょうか。たとえば、

《リフィル何枚にもわたる続きものの記述において》

・その中の一部分にだけ今持ち歩いて参照したいページがある
・でもその全体でひとつのテーマになっているし、一応まとめて全部綴じておいて持ち運ぶか
・いやそれだとせっかくシステム手帳にしているうまみがないような?
・やっぱり必要な部分だけにしよう(現状不要な部分は保管用のファイルへ)
・しかし泣き別れにしておくのはどうも落ち着かない…

というような場合。

こういう時にも心を鬼にして時系列をぶった切るのには、勇気がいるものです。授業に綴じノートを使った子どもの頃の追憶なのか、時系列が基本であるスケジュール手帳好きが災いしてしまうのか。しかし時系列を崩すことで見えてくる新たな側面もあります。それは「ここに綴じてある記述すべてが自分にとって要点になる」ということです。楽曲でいえば、サビやソロなどおいしいところばかりを集めたメドレー状態。時にはその曲をシャッフルすることで、違った思いつきに行き当たるかも知れません。

見開きのめぐり合わせを楽しもう

d20170815-01_1

別のページを開いてみると、左にインクの試し書きが、右に机にある蛍光ペンを発色見本にしてみたものがあります。

左はオエステ会のプレラ・パロットグリーン万年筆に、ナガサワ神戸インクの王子チェリーを入れてひとしきり書いてみた所感で、文中に0232だ0266だと書いているのはアシュフォードの白無地リフィルのこと。

右はそのアシュフォードのリフィル製品番号が印刷されている下の部分を利用して、「手持ちの蛍光ペンのなかで透過性は大丈夫かな? と思った色」を試してみています。こういうものは読み返した時に「最近この色をよく使う」などと日付を添えて書き加えたりします。

こうした試し書き系ページは縦書きと横書きが混在することが多く、見開きに並んでいると上の場合「王子チェリーも蛍光インキと比べれば、ずいぶん落ち着いた色をしているのだな」とか、「横書きはキビキビした文字を書こうとしているな」とか、ちょっとした周辺の気付きがあるものです。

たまたま区切り目で隣り合わせになったものの、そのめぐり合わせが功を奏して何かのヒントになることもあって、見逃せません。

d20170815-01_2

さらに別のページは、左に今度行きたい雲呑麺の店ピックアップ、右はその雲呑麺の店がある香港行きの飛行機の時刻と予定機材を書いています。この時刻と機材一覧はしつこく書いたもので、もしも拾った手帳を開いてこのページを見てしまったら引くわ…と思うものの、「この日は満席だろうから2-3-2配列が確実な772(ボーイング777-200)よりは、2-2-2の可能性が高いエアバス333(エアバスA330-300)だろうか…」「これは空席を見込んで320(エアバスA320)で両側空席さえ期待できるかも?」といった目算をつけるのに役立ちます。もっとも、当日の機材変更も大いにありなのですが。上の写真にあるものも現在は変わっているため、再度修正を書き込むさいには別の色のボールペンを使いたいと思います。

この二つはまるで違う時期に書いたもので、しかし左右に並べると内容は関連づいており、また記入した配置やリフィルの紙色は異なっているために目立って、バインダーをぱっと開いた時にこのページへ行き当たりやすいという利点があります。

このように、システム手帳などのリーフ型バインダーものは、見開きの左右ページの扱いも綴じノートとは違った性質を持つようです。綴じノートではページをめくると「見開き到来! この広いスペースを使って、濃い内容を簡潔にまとめよう」と挑むものですが、リーフ型では、書いたあとの左右ページの組み合わせも視野に入れつつ記述したいものです。

今後もこの場などで、詳細を記していきたいと思います。

d20170815-01_3

最後に、こちらは打合せをしていた時の図説明。こうした走り書きは、あとあと読み返した時にその場の空気感まで思い起こされて、かけがえのないものです。

今日もシステム手帳とともに、色々な考えをめぐらせてまいりましょう!

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小日向 京(こひなた きょう)

小日向 京(こひなた きょう)

「趣味の文具箱」ライター。日常生活における手書きと文具の有効活用を日々研究し続けている。著書「考える鉛筆」(アスペクト)。

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