一生モノ”の文房具がたくさん集まってしまう理由
文房具の魅力を、たくさんの言葉を使って伝え続けています。
「万年筆は大切に使えば、あなたの一生、いや子どもや孫の代まで使い続けることができますよ」「上質なレザーのシステム手帳は、手入れを適度にすれば艶が増し、ずーっと使い続けられますよ」…などなど。
こんなとき、よく返ってくる質問が「一生モノなら、ひとつあれば十分じゃないの?」「たくさん揃えてしまったら、人生がいくらあっても足りないかも?」…など。
上質な文房具のよいところは、丈夫で長持ちすること。時代が過ぎてもPCやスマホのように陳腐化しません。純銀や上質な本革では、使い続けるほどに味わいも増し、適度にメンテナンスすることで、その価値はより高まっていきます。文房具が好きになると、確かに一生モノと呼ばれる名品が、たくさん集まってしまうのです。
2016年に発行したムック「システム手帳スタイル」では、「システム手帳バカ」の称号をいただきました。システム手帳はページの差し替えが自由なので、1冊あればずーっと使い続けることができます。しかし自分の場合は[バイブルサイズ+ミニ5]など併用するのが日常なので、サイズやリング径の大小などのバリエーションがどうしても欲しくなる。その結果、ムックで紹介したような状態になってしまうわけです。
決して、一生モノを集めようとしているわけではありません。一生を共にする価値のあるモノを探し続けているだけなのです。使ってみなければ本当の価値はわからないし、より価値のある新しいものも続々と登場するので、気づいたら本棚にずらーっと手帳が並んでいるような状態になってしまうのです。
カバンの中のモノは減らしたい。万年筆は究極の1本があればそれで十分。手帳も最小限のひとつに絞り込んでみたい。いま、その試みとして世界最小サイズのシステム手帳「ブルーコードバンM5」1冊で、仕事ができないか挑戦しています。仕事のメールやデータを活用するためには、いやでもスマホが必需品となっています。スマホに任せられる領域は積極的にお任せして、手書きが必須な用件にはマイクロ5のシステム手帳を使う、というやり方です。スケジュールも見開きで2か月が見渡せるコンパクトで機能的なリフィルを試用し始めました。
マイクロ5をいつでも胸やズボンのポケットに入れているので、見る、書くがとにかく早い。このスピード感は、スマホなどはまったく敵いません。もし成功すれば、このブルーコードバンは一生使い続ける究極の、そして最後の1冊となるはず…、ですが。この結論はまたここで。
この記事は2017年5月5日に配信されたメールマガジンの内容を一部を転載して構成されています。各種情報は変更されている場合があります。
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清水 茂樹(しみず しげき)
1965年、福島県会津若松市生まれ。2004年より文具情報誌「趣味の文具箱」編集長。「ステーショナリーマガジン」「ノート&ダイアリースタイルブック」も手掛ける。ソリッドな黒軸、ネイビーブルー色のインク、風合いが育つ革、手のひらサイズが大好き。