川西硝子が高い評価を得る理由
川西硝子は、硝子細工職人である川西洋之さんが栃木県宇都宮市近郊に構えている工房。川西さんは1974年東京生まれ。21歳の時にカナダで偶然見かけたホウケイ酸ガラス細工に魅了され、酸素バーナーワークを習得。2009年に川西硝子を立ち上げ、ガラスペンの制作を本格的に開始。ガラスペンの美しさだけでなく、ペン先の溝や先端の形状を研究し、長く書き続けることができ、かつスムーズに書ける構造を研究。ガラスという固い素材にもかかわらず、紙面に対してスムーズで流れるように書ける筆記感覚が高い評価を得ている。
最高級の「インサイドシリーズ」は、軸の内部に色付けをするフューミング技法で流麗な形と澄んだ色が施されている。普及価格帯のシンプルシリーズは、細身で軽快に使うことができる。この2つのシリーズは、ペン先の溝が12本ある。通常は8本だが、川西さんの卓越した技術で、深い12本の溝が切ってある。一度インクを付けたら約300~500文字の連続筆記ができる。川西さんの技が光るペン先なのだ。
川西硝子×趣味の文具箱 オリジナルガラスペン 「矢絣」「十二」
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清水 茂樹(しみず しげき)
1965年、福島県会津若松市生まれ。2004年より文具情報誌「趣味の文具箱」編集長。「ステーショナリーマガジン」「ノート&ダイアリースタイルブック」も手掛ける。ソリッドな黒軸、ネイビーブルー色のインク、風合いが育つ革、手のひらサイズが大好き。