ブランドの歴史[中屋万年筆]~伝統と革新の先端を行く元祖カスタマイズ万年筆~
NAKAYA
プラチナ万年筆が1999(平成11)年に発足させた、日本の伝統工芸を巧みに取り入れた万年筆ブランド。プラチナ万年筆の製造現場に長年勤務した熟練職人が中心となり、長年にわたり培った技術を結集した万年筆作りを行う。ブランド名はプラチナ万年筆の創業当時の屋号「中屋製作所」から命名された。大量生産ではできない製品作りを信条とし、日本古来の色彩を取り入れた輪島漆塗万年筆を主軸に、蒔絵技法や漆を駆使した特注品、ブライヤーの万年筆なども手がけている。
万年筆は軸からクリップ、ペン先、廻り止めや首軸への象嵌まで自分仕様にオーダーメイドでき、自分の手に最もなじむ一本に巡り合うことができる。
プラチナ万年筆を母体に1999年に創業
プラチナ万年筆が培った技術を新世代に向けた万年筆作りに生かすべく、1999年にウェブ販売から立ち上げた。ブランド名は、プラチナ万年筆が1919(大正8)年に創業した当時の屋号「中屋製作所」から命名。またペン先の地球マークは、プラチナ万年筆が昭和初期から使っていた商標を元にデザインしてある。
>ブランドの歴史[プラチナ万年筆]の記事はこちら
手作りならではの独創的な構造
手作りだからこそできるユニークな構造も中屋万年筆の特徴だ。キャップを固定するネジは「4条ネジ」と呼ばれるもの。一般的なひとつの溝のネジ(1条ネジ)に対し、4条ネジが1回転で進む距離は1条ネジの4倍。少量の回転で素早くキャップの開閉ができるのだ。また内部に重りを入れて重心を変えることができる「バランスコントロールモデル」では、軸の内側すべてにネジが切ってある。重りの数や配置を自由に移動できるので絶妙な重心コントロールができるようになっている。
この記事は「世界のペンブランド」(2016年4月10日発行)の内容を一部抜粋して構成されています。内容は発行当時のものであり、現在変更されている場合があります
国内外50以上のペンブランドをABC順に紹介。各ブランドを代表する魅力的な万年筆、ボールペン、シャープペンシル、鉛筆などを幅広く紹介。ペン好き必携、保存版の1冊です!
>「世界のペンブランド」詳細ページ