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2017.02.16

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ブランドの歴史[カヴェコ]~時代を超えて愛されるドイツの100年ブランド~

ブランドの歴史[カヴェコ]~時代を超えて愛されるドイツの100年ブランド~

Kaweco

1883年にドイツで創業。二人の創業者、ハインリッヒ・コッホとルドルフ・ウェーバーの名字の頭文字を組み合わせて「Kaweco」の社名となった。つけペン工場やペン先製造会社を買収しながら技術力を高めていき、第一次世界大戦、第二次世界大戦の二度の戦火も乗り越えながら業績を重ねていった。

1976年には経営難のために製造を中止することとなったが、のちにドイツの企業によってブランドが復活。1930年代に一世を風靡した万年筆とボールペンの携帯セット「カヴェコ・スポーツ」や、当時は透明で広いインク窓の付いたアールデコ調の「ディア」などの復刻版が発売され、そのレトロで味わい深いデザインは現代でも好評を博し、今日に至っている。

20世紀前半のスタイルを備えたペンを次々と復刻

カヴェコは1883年にドイツのハイデルベルグで創業し、1910~40年代に数多くのモデルを生み出した。1912年に発売したカヴェコ・スポーツは、今でもクラシックスポーツとしてカヴェコの主力モデルであり続けている。第一次世界大戦中にも軍需産業の一部としてペンの筆記具の増産を許可され、1972年にはカヴェコ・スポーツがミュンヘン・オリンピックの公式ペンに選ばれるなど、ドイツの一大ブランドとして君臨した。業績の悪化により1976年に一度幕を閉じるが、1994年にドイツ・ニュルンベルクのh&mグットバレット社により製造が再開され、次々と名モデルを復刻している。2013年には創業130周年を迎えた老舗ブランドだ。

1883|ドイツのハイデルベルクでつけペン製造工場が創業。
1899|カヴェコ創設者のハインリッヒ・コッホとルドルフ・ウェーバーがつけペン事業を引き継ぎ、同時に新製造工場も設立した。
1903|従業員25人でペンシルや、つけペンなどを製造。この頃からアメリカのモートン社から14金ペン先を輸入し万年筆の製造を開始する。
1909|画期的な技術を取り入れたセーフティペン(安全繰り出し式ペン)の特許を申請。
1910|リリプットを発売。
1912|カヴェコ・スポーツの販売を開始。様々な用途に応じた筆記具が登場し、カヴェコブランドで120種類以上の製品が作られた。
1914|ライプチヒ国際見本市でカヴェコが金賞を受賞。世界最古の金ペン製造会社であるモートン社を買収。第一次世界大戦中も、軍需産業の一環として生産継続を許可される。
1920|年間でおよそ13万本もの万年筆を製造。従業員を1200名に増員した。
1928|第一次世界大戦後、市場の競争激化によって収益が急激に悪化、経営の危機を迎える。
1930|アウルミアのブランドとモデルを併合し、ロゴマークを一新。今日でも全てのカヴェコ製品に使われている。
1934|ディアを発売。
1935|カヴェコ・スポーツのピストン式万年筆とツイスト式ペンシルのセットを販売開始。後に1994年から新スポーツモデルとして復刻される。
1938|カヴェコのメイン工場であるヴィースロッホ工場の従業員が200名を超える。
1939|第二次大戦によって生産が困難に。リングやクリップのないモデルやガラス製のペン先など、金属部分のない万年筆も一部で生産した。
1945|国内外の情勢が不安定化し、3月に製造が禁止される。その後、第二次大戦終結からまもない10月30日に事業継続の許可を得る。
1949|カヴェコの製造が再開。
1951|ジャーマンシェパード犬を宣伝に起用。
1960|大衆向け筆記具の製造を本格的に開始し、学生用万年筆スクールを開発。
1972|ミュンヘン・オリンピック開催時、スペシャル・ペンダント付きのスポーツセットを発売。公式ペンに認定される。
1976|数多くの筆記具メーカーが経営難に陥るなか、カヴェコも構造の変化についていけず破綻。
1993|h&mグットバレット社が「トレッキング」の名称でカヴェコ・スポーツ復刻版のプロトタイプを発売。
1994|h&mグットバレット社がカヴェコの商標権を獲得し、カヴェコブランドが復活。
1996|ドイツの国際ステーショナリー見本市「ペーパーワールド」でカヴェコ・スポーツの復刻版を発表。カヴェコの歴史に新たな幕が開く。
2013|カヴェコ創立130周年。
2015|金ペン先が修理対応で復活。

—————————

この記事は趣味の文具箱特別編集のムック「世界のペンブランド」(2016年4月10日発行)の内容を一部抜粋して構成されています。「世界のペンブランド」は国内外50以上のペンブランドをABC順に紹介。各ブランドを代表する魅力的な万年筆、ボールペン、シャープペンシル、鉛筆などを幅広く紹介。ペン好き必携、保存版の1冊です!

※記事の内容は「世界のペンブランド」発行当時のものです。ブランドや商品の情報等は変更されている場合があります

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「世界のペンブランド」詳細ページ

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