ブランドの歴史[ファーバーカステル]~創業1761年 世界最古の筆記具ブランド~
FABER-CASTELL
現存する世界最古の筆記具メーカーの創業は1761年。ドイツ・ニュルンベルク郊外で家具職人のカスパー・ファーバーが鉛筆の製造販売を始めた。1898年に4代目ローター・フォン・ファーバーの孫娘の結婚相手の名字と合わせ「ファーバーカステル」となり、現在の当主は9代目となる。4代目ローターの数々の功績から爵位を授かり、のちに伯爵家となった。
同社の始めた鉛筆の社名刻印や六角軸、太さや長さなどは今の鉛筆の基準とされ、色鉛筆やパステルなどの画材も芸術家からの高い評価を受けている。
1993年には最高級ライン「ファーバーカステル伯爵コレクション」を発表。気品ある製品を数々生み出している。
鉛筆と筆記具ブランドの規範を作った250余年の伝説
ファーバーカステルの創業は255年前。世界のペンブランドの中で、最も長い歴史を持つ。4代目の時代に鉛筆の基準を作って世界初の筆記具ブランドとなり、筆記具、画材、デザイン用品など幅広く展開。1905年のカステル9000番誕生につながる。
1761|家具職人のカスパー・ファーバーが、ドイツ・ニュルンベルク郊外のシュタインで鉛筆の製造を開始。
1851|4代目ローター・フォン・ファーバーの指揮の下、六角形の鉛筆が発売される。この鉛筆の長さ、太さ、硬度が世界的な基準となる。
1861|ローター・フォン・ファーバーの活動が認められ、終身爵位を授かる。1898|ローターの孫娘オッテリー・フォン・ファーバーとアレグザンダー・ツ・カステル・リューデンハウゼン伯爵が結婚。両家の姓を合わせたファーバーカステル伯爵家が誕生。
1905|馬上で闘う騎士の絵を刻印したカステル9000番を発表。世界的な大ヒットとなる。
1928|ロナルド・フォン・ファーバーカステルがファーバーカステル7代目の社長に就任。
1950|オスミア社を買収。ファーバーカステルの名で万年筆を販売し始める(1975年に生産を中止)。
1978|アントン・ヴォルフガング・フォン・ファーバーカステル伯爵が8代目社長に就任。同年コスメティック部門に進出する。
2005|カステル9000番の発売100周年。
2011|創業250周年。
2016|1月、8代目アントン・ヴォルフガング伯爵逝去。
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この記事は趣味の文具箱特別編集のムック「世界のペンブランド」(2016年4月10日発行)の内容を一部抜粋して構成されています。「世界のペンブランド」は国内外50以上のペンブランドをABC順に紹介。各ブランドを代表する魅力的な万年筆、ボールペン、シャープペンシル、鉛筆などを幅広く紹介。ペン好き必携、保存版の1冊です!
※記事の内容は「世界のペンブランド」発行当時のものです。ブランドや商品の情報等は変更されている場合があります