ブランドの歴史[クレオ スクリベント]~OEM製品も手がけるドイツの隠れた実力派~
CLEO SKRIBENT
1945年、ベルリンから約150kmのドイツのバートヴィルスナックで設立された筆記具ブランド。終戦直後にその地域が東独となったため、国営ペン工場として旧東欧諸国で広く販売を重ねた。東西ドイツ統一後、多くの熟練工をそのまま継承し民営化。万年筆や筆記具パーツのOEM生産も多数手がける。
戦後の物資不足の中で製造を開始した自らの状況を「いにしえのエジプト人」と例え、初のペンコレクションを「クレオパトラ」と命名。後に当時の主要製品「スクリベント」の名前を合わせてブランド名とした。
稀少な木材を軸とキャップに用いた「ナチュラ」シリーズを始め、レジンのマーブル模様が美しい「アウラ」やドイツ製エボナイトのシリーズなどが揃う。
戦後のドイツと歩んだブランド
1945年の創業後すぐに東ドイツの国営ペン工場となる。当時製造していた製図ペン「スクリベント」は旧東欧諸国で広く販売された。東西ドイツの統合後は、OEM製造会社として活動。2000年からブランド名を掲げたペンの製造を再開しラインアップを充実させている。
1945|終戦直後にバート・ヴィルスナックで創業。
1990|東西ドイツ統合により、作り続けていた製図ペン「スクリベント」の製造を終了。以後10年間、OEM製造会社として活動。この頃、ペンフェアにも出展している。
2000|クレオ・スクリベントとしてペンの製造を再開。
2016|アウラを発表。
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この記事は趣味の文具箱特別編集のムック「世界のペンブランド」(2016年4月10日発行)の内容を一部抜粋して構成されています。「世界のペンブランド」は国内外50以上のペンブランドをABC順に紹介。各ブランドを代表する魅力的な万年筆、ボールペン、シャープペンシル、鉛筆などを幅広く紹介。ペン好き必携、保存版の1冊です!
※記事の内容は「世界のペンブランド」発行当時のものです。ブランドや商品の情報等は変更されている場合があります