菅 未里の文具lab/「嘘の戦争」に登場するあのボールペン
草彅剛さん主演の「嘘の戦争」(関西テレビ 毎週火曜夜9時~放送)は、家族を殺され天才詐欺師となった男の復讐劇を描くドラマです。
文房具は関係ない……と思っていませんか。実はこのドラマ、復讐劇のきっかけとなる部分に文房具が関わっているんです。
タイで日本人相手に詐欺をはたらいていた一ノ瀬浩一(草彅剛)は次なるターゲットを探していました。そこに腕に特徴的な痣がある男とすれ違います。その人物はかつて一ノ瀬の家族を殺した犯人と特徴が同じ。そこで一ノ瀬は痣の男の身元を探るため男に近づきます。
わざとぶつかり落ちたボールペンを拾って渡すのですが、ここでコクーン(パイロット)のボールペンが登場します。色はボルドー。名入れされたコクーンには男の勤め先の病院名が彫られていました。病院で配られたものなのでしょうか。1500円(税抜)とは思えない、医師が持っていても見劣りしない、書き心地もさらりとした優れたペンです。
この名入れのコクーンから始まる復讐劇。今後の展開が見逃せません。
菅 未里(かん みさと)
大学卒業後、文具好きが高じて雑貨店に就職しステーショナリー担当となる。現在は文具ソムリエールとしてメディアを通して文房具の紹介、執筆などの活動を行っている。初の著書「文具に恋して。」(洋泉社)が発売中。